2026/27シーズンのJ1クラブを対象に、直近10年(2016〜2025)と直近20年(2006〜2025)のリーグ戦データから、ホームとアウェイの1試合平均勝点差を集計しました。

集計の前提

  • 対象:2026/27シーズンJ1所属の20クラブ
  • 期間:直近10年(2016〜2025)と直近20年(2006〜2025)
  • データ範囲:J1・J2・J3のリーグ戦。カテゴリを区別せず、各クラブが在籍していたカテゴリのデータを通算
  • 除外:2026年百年構想リーグ(勝点レギュレーションが異なるため)
  • H/A差の定義:ホーム試合の1試合平均勝点 − アウェイ試合の1試合平均勝点

直近10シーズン(2016〜2025)

直近10シーズン ホーム/アウェイ1試合平均勝点差データ

クラブH/A差J1
J2
H試合
(勝点)
A試合
(勝点)
HOME
1試合平均
AWAY
1試合平均
95%
信頼区間
名古屋+0.4591180 (292)180 (211)1.621.17[+0.18, +0.72]
浦和+0.36100176 (296)176 (233)1.681.32[+0.09, +0.63]
FC東京+0.33100176 (285)176 (227)1.621.29[+0.05, +0.61]
川崎F+0.28100176 (361)176 (312)2.051.77[+0.02, +0.54]
東京V+0.2528206 (319)206 (267)1.551.30[+0.01, +0.50]
千葉+0.25010206 (324)206 (272)1.571.32[−0.00, +0.51]
横浜FM+0.25100176 (309)176 (265)1.761.51[−0.03, +0.53]
鹿島+0.24100176 (333)176 (290)1.891.65[−0.03, +0.52]
岡山+0.2319206 (317)206 (270)1.541.31[−0.02, +0.47]
C大阪+0.1991180 (298)180 (264)1.661.47[−0.09, +0.46]
水戸+0.18010206 (299)206 (262)1.451.27[−0.07, +0.43]
G大阪+0.18100176 (265)176 (234)1.511.33[−0.10, +0.46]
長崎+0.1719202 (336)202 (301)1.661.49[−0.08, +0.43]
京都+0.1746198 (302)198 (269)1.531.36[−0.09, +0.42]
福岡+0.1564192 (280)192 (252)1.461.31[−0.12, +0.41]
広島+0.13100176 (284)176 (262)1.611.49[−0.15, +0.40]
神戸+0.11100176 (283)176 (264)1.611.50[−0.17, +0.39]
清水+0.1073184 (264)184 (245)1.441.33[−0.17, +0.37]
−0.0491180 (260)180 (268)1.441.49[−0.32, +0.23]
町田−0.1328206 (296)206 (323)1.441.57[−0.38, +0.12]

※H試合(勝点)・A試合(勝点)はホーム/アウェイの総試合数と総獲得勝点。H1試合平均・A1試合平均は1試合あたりの勝点。20クラブの平均H/A差は+0.19。

直近20シーズン(2006〜2025)

クラブH/A差J1
J2
J3
H試合
(勝点)
A試合
(勝点)
HOME
1試合平均
AWAY
1試合平均
95%
信頼区間
川崎F+0.362000346 (682)346 (556)1.971.61[+0.17, +0.56]
神戸+0.321820357 (584)357 (471)1.641.32[+0.12, +0.51]
名古屋+0.311910350 (575)350 (466)1.641.33[+0.11, +0.51]
浦和+0.312000346 (607)346 (500)1.751.45[+0.11, +0.50]
鹿島+0.292000346 (658)346 (558)1.901.61[+0.09, +0.49]
G大阪+0.291910350 (613)350 (512)1.751.46[+0.09, +0.49]
千葉+0.294160395 (621)395 (508)1.571.29[+0.10, +0.47]
C大阪+0.271550373 (622)374 (523)1.671.40[+0.08, +0.46]
東京V+0.273170418 (654)417 (542)1.571.30[+0.09, +0.44]
清水+0.251730354 (541)354 (454)1.531.28[+0.05, +0.44]
岡山+0.241160352 (511)353 (428)1.451.21[+0.06, +0.42]
水戸+0.240200421 (576)422 (477)1.371.13[+0.07, +0.41]
京都+0.238120393 (592)393 (500)1.511.27[+0.05, +0.42]
FC東京+0.221910348 (555)348 (479)1.601.38[+0.02, +0.42]
横浜FM+0.222000346 (583)346 (508)1.691.47[+0.02, +0.42]
福岡+0.228120398 (580)399 (495)1.461.24[+0.04, +0.40]
広島+0.191910350 (599)350 (532)1.711.52[−0.01, +0.39]
長崎+0.171120265 (430)265 (385)1.621.45[−0.05, +0.39]
+0.121730358 (573)358 (530)1.601.48[−0.08, +0.32]
町田−0.07292265 (395)258 (402)1.491.56[−0.29, +0.16]

※町田は2014・2015年のJ3データを含む。20クラブの平均H/A差は+0.22。 ※2009年J2は3回戦制(2ホーム1アウェイ、1ホーム2アウェイ)で行われたため、H/Aで数字が一致しないケースあり。

95%信頼区間の見方

表に併記した95%信頼区間は、H/A差が過去の試合データから算出した推定値であることを踏まえた指標です。

試合数が少ないほど、また結果のばらつきが大きいほど、区間の幅は広くなります。区間の中にゼロを含む場合は、ホームアドバンテージがあるか、実は差がないか、データからは決めきれない状態を意味します。

J1リーグ全体の年次推移

-0.1 0 +0.1 +0.2 +0.3 +0.4 +0.5 23年平均 +0.25 2003年: +0.213 2004年: +0.350 2005年: +0.295 2006年: +0.421 2007年: +0.235 2008年: +0.373 2009年: +0.373 2010年: +0.353 2011年: +0.343 2012年: +0.176 2013年: +0.451 +0.45 2014年: +0.206 2015年: +0.049 2016年: -0.019 -0.02 2017年: +0.186 2018年: +0.186 2019年: +0.215 2020年: -0.020 -0.02 2021年: +0.269 2022年: +0.343 2023年: +0.295 2024年: +0.126 2025年: +0.419 +0.42 2003 2005 2007 2009 2011 2013 2015 2017 2019 2021 2023 2025 HA差(勝点/試合)
J1リーグ ホームアドバンテージの年次推移(2003-2025)。データ:J. League Data Site

J1リーグ全体で見たH/A差の年次推移です。2003年から2025年までを通算すると、ホームの1試合平均勝点は約1.50、アウェイは約1.25です。差は+0.25。

単年では−0.02〜+0.45の範囲でかなりのばらつきがあります。H/Aの勝点差が少ない2015年と2016年は、J1が2ステージ制&チャンピオンシップを採用していた時期と重なっています。マイナスに振れた2020年はコロナ禍で無観客・入場制限下のシーズンでした。

マイナスに振れた理由を観客効果に求めたくなりますが、無観客の年は全クラブのHA差が一様にゼロ付近に集まったわけではなく、実際にはクラブごとにかなり分散しています。

観客動員数とHA差の年次相関を23年分で計算すると、無観客・入場制限が重なった2020-2022年を除けばほぼ無相関(-0.12)でした。1試合平均で観客動員が17,000人の年も20,000人の年も、HA差はほぼ同じ水準で推移しています。「観客が増えるとHA差が大きくなる」という単純な直線関係は、データからはあまり見出せません

ホームアドバンテージは、サッカーの醍醐味のひとつです。観客の入りという単一の要因では説明しきれず、サポーターの後押し、移動の負荷、審判の判定、選手らの慣れといった要素が重なります。ホームとアウェイという分け方は、データを見るうえで奥行きを加えてくれる切り口と言えるのではないでしょうか。